観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査(1次速報)によると、2019年7~9月の訪日外国人旅行消費額は前年同期比9%増の1兆2000億円だった。1~9月累計は3兆6189億円で、過去最高額となった。
7~9月の国籍・地域別では、中国が5051億円と構成比42.1%で最も大きく、台湾1386億円(同11.6%)、韓国915億円(同7.6%)、香港855億円(同7.1%)、米国788億円(同6.6%)と続いた。ただ、前年同期との比較では韓国が32.4%減と大きく割り込んでいる。費用別では、買い物代が33%の3956億円と最も多く、宿泊費が3608億円、飲食費が2649億円となった。
訪日外国人1人あたりの旅行支出は5.2%増の16万5000円。国籍・地域別にみると、フランス25万2000円、スペイン22万7000円、オーストラリア21万5000円の順で高くなっている。なかでも宿泊費は欧米豪で高い傾向でみられ、フランスは10万6000円と突出して高かった。