凸版印刷はトッパントラベルサービスと共同で、企業や学校などの団体を対象にしたオンラインツアー「Profound Tourism オンライン」を販売する。
凸版印刷ではこれまで、文化財を高精細でデジタル保存する取り組みを行なっており、その表現手法として「トッパンVR」を開発。また、2018年には企業・団体向けに日本伝統文化の精神性を体験するツアー「Profound Tourism」の提供も開始している。
今回のオンラインツアーは、凸版印刷のこれまでの取り組みとノウハウを生かして開発したもの。3面カーブ式スクリーンのVRスタジオからの最先端映像のほか、僧侶や伝統工芸士など「文化の継承者」とのオンライン対話、企業研修講師の進行によるワークショップなどで構成し、企業や学校などに研修旅行の代替として販売する。
まずは、「奈良・唐招提寺のVR拝観」と「東京・浮世絵工房のバーチャル見学」の2つのツアーを販売。今後も「京都・町家での洛中洛外図屏風デジタル鑑賞」「東京・禅寺でオンライン座学」などの新ツアーの販売も予定する。価格は一式30万円で、国内のみならず、海外でも販売。2023年までに10億円の売り上げを目指す。収益は文化財保存に役立てるため、文化財施設等に還元するという。