国土交通省は2020年のシルバーウィーク期間(9月19日~22日)の主要観光地周辺等における自動車の旅行速度や県境交通量を集計し、分析結果を発表した。
自動車の旅行速度とは、ETC2.0システムを通じて収集したプローブデータを活用して集計したもの。対象とした46の主要観光地付近のうち17か所で、昨年のシルバーウィーク期間より低下したほか、28か所で昨年と同等レベルになった。特に、栃木県那須市付近(県道17号)、鳥取県鳥取砂丘付近(県道260号)、広島県宮島付近(国道2号)、宮崎県青島付近(国道220号)などでは、昨年よりも時速10キロ以上低下しており、国交省では「混雑していた」と見ている。
また、交通量観測装置で集計した、同期間中の主要度道府県の県境付近の交通量も、昨年と比較して8.9%増加。小型車は10.6%増加したのに対し、大型車は4.2%減少しており、グループツアーよりも個人で動く人が植えたことがうかがえる。
4月の緊急事態宣言下との状況を比較すると、主要観光地付近の平均旅行速度では40か所で低下。交通量は全体で73.8%増加した。
なお、集計したプローブデータはETC2.0の車載器、対応カーナビに記録された走行位置の履歴などの情報。道路管理者が管理するITSスポットと無線通信を行い、収集される。このデータを活用することで各地域の旅行速度を集計している。
各地域のデータは、以下から閲覧することができる。