東急グループ、社員対象に自社施設でワーケーション実証実験、プラン拡充や普及目指して

東急不動産と東急リゾーツ&ステイが、社員を対象としたワーケーション実証実験をおこなう。東急グループが全国で展開する自社施設を利用して社員に旅先で仕事してもらい、勤務ルール、働き方パターン、福利厚生のあり方などを検討する。社員アンケートで得られたデータを活用し、東急リゾーツ&ステイが運営するホテルでのワーケーションプラン拡充に活かすほか、企業への制度導入の拡大を模索する。

実証実験は2021年3月に実施。ワーケーション終了後にアンケート調査を実施し、勤務時間帯や同行者の有無を分けて満足度を図ることで、ワーケーションに適した体制を検討する。社員の参加人数に上限は求めない。東急グループはさらに、5月頃から凸版印刷と協働し、ワーケーションの効果検証を行うプログラム開始も予定している。

新型コロナ感染拡大でリゾート地で働くワーケーションに注目が集まる一方、実際の利用者が少数にとどまっていることが背景。同グループは「仕事と遊びの境界線があいまいにならないか」、「本当にリゾート地で効率的に働けるのか」といった疑問の解決、課題抽出を図りたいとしている。

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