観光庁が発表した主要旅行業者46社・グループの旅行取扱状況(速報)によると、2021年3月の総取扱額は前年同月比22.5%増の1581億1212万円だった。
海外旅行は前年同期比79.5%減の65億3245万円、外国人旅行は同55.6%減の26億1254万円と大幅に減少したが、国内旅行が同63.3%増の1489億6714万円と増加しており、昨年3月の時点より人が動いている。もっとも、前々年同月と比較すると、国内40.9%減、海外96.4%減、外国人88.4%とすべての部門で大きく減少。全体でも65.2%マイナスの水準だった。
また、旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は海外旅行がゼロ、外国人旅行が前年同月比97.1%減の93万円/98.5%減の34人と依然として壊滅状態が続いている。国内旅行は取扱額が前年同月比6%減、前々年同月比で76.3%減の221億9135万円、取扱人数が前年同月比14.2%減の前々年同月比で79.9%減の69万2811人だった。
主要各社・グループの取扱額を新型コロナウイルスの影響がなかった前々年同月比でみると、JTB9社が41.1%減の908億6549万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が95.5%減の21億1047万円、KNT-CTホールディングス13社が48.5%減の220億8066億円、日本旅行が70.3%減の121億6950万円、ジャルパックが75%減の43億2964万円だった。