日本旅行業協会(JATA)、全国旅行業協会(ANTA)とJR各社、修学旅行団体らが、2020年度に実施された修学旅行での新型コロナウイルス発生状況をまとめた。
それによると、2020年3月~12月にJTB、日本旅行、KNT、東武トップツアーズの4社が取り扱った修学旅行で、参加者71万人のうち新型コロナウイルスの感染が判明したのは30人だった。これは保健所および学校から旅行会社に報告があったものをまとめた数で、必ずしも修学旅行中の感染とは限らない。
この感染者数を10万人に換算すると4.2人。全国の307.4人(2021年1月31日時点)と比較すると、大幅に少ないことが分かった。
レポートでは、この数値が修学旅行の実施時に学校関係者や関係者の指導や、それに基づく生徒たちの行動、観光事業者らの諸対策が、感染防止の観点から一定の有効性があることを表すものとしている。