南海電気鉄道と南海フェリー、三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、Visaのタッチ決済でフェリー乗船を可能にする実証実験を実施する。和歌山港と徳島港のフェリー乗船口に専用の読み取り端末機を設置し、乗船時に航路運賃の支払いを可能とするもの。航路での利用時におけるタッチ決済の有用性の検証と、導入における環境整備面の課題抽出が目的。
あわせて、南海電鉄・和歌山港駅にもVisaタッチ決済の専用改札機を新設し、電車とフェリーをシームレスに乗り継ぎができる環境も整備する。これまで、南海電気鉄道と南海フェリーでは、電車の乗車券とフェリーの乗船券をセットにした割引券「好きっぷ」を提供していたが、本実証実験ではVisaタッチ決済の専用端末の利用時に、好きっぷと同様の割引を「スマート好きっぷ」として適用する。
なお、航路でのVisaのタッチ決済の導入は、本実証実験が日本で初めて。徳島県の「公共交通スマート利用応援事業補助金」の採択事業として実施する。期間は、2022年3月25日~12月11日まで。