郵船クルーズ、「飛鳥II」の2023年世界一周クルーズの運航を中止、当初予定の「円滑な実施が困難」など理由に

郵船クルーズは、2023年4月2日出航予定だった「2023年世界一周クルーズ」の運航中止を決定した。同クルーズは横浜・神戸を出航後、シンガポールからインド、スエズ運河を通って地中海、英国やノルウェー、アイスランド、米国、中米などへと、多岐にわたる海域や地域を巡って日本に帰着する104日間の長期クルーズだった。

中止を決定した理由は、コロナの影響と現在の世界情勢等を踏まえたもの。

コロナに関しては、感染症の流行によって日本人旅客の客船受入れ態勢が大きく変化していることや、一部寄港地への寄港が困難になっていること、寄港先によって感染症の捉え方・対応が異なることから、当初予定を維持したクルーズの円滑な実施と旅客の期待に沿う水準でのサービス提供が困難と判断した。また、世界情勢については、乗船客の安全を最優先に考慮した。

なお、郵船クルーズではコロナ後初となる国際クルーズ「2023年オセアニアグランドクルーズ」(38日間)を、2023年2月10日出航で予定している。一方、世界一周クルーズについては、2024年の運航を計画している。

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