旅行テックの国際会議「WiT Japan & North Asia」が2023年7月5～6日、ウエスティン東京で開催される。今回のテーマは「Hello, New World」。3年近くに渡ったパンデミック禍からようやく抜け出した日本および北東アジア各地の旅行マーケットについて、新たな価値観の出現から加速するテクノロジーまで、幅広い内容を議論する。
久しぶりのリアル開催となる今回は、世界の旅行大手の経営トップ、各領域に精通した専門家、コロナ下で急成長した新興企業の創業者や幹部など、豪華スピーカーが勢ぞろいする。その一部を紹介しよう。
各領域から多数のスピーカーが登壇
まず初日トップを飾るのは、マネックス・グループ・ジャパンのグローバルアンバサダー兼エキスパート・ディレクターのイェスパー・コール氏。旅行先と送客市場という2つの面から、ポスト・パンデミック期の日本について考察する。
旅行市場が完全回復するカギを握る中国について、その最新動向を語るのは、フリギーのチーフ・ストラテジー・オフィサー兼法人開発ヘッドのシメオン・シー氏。eコマースが最も急速に進むエリアとして注目の東南アジアについては、Travelokaのシーザー・インドラ社長に話を聞く。
そのほか、新トレンドを生み出す韓国のKテックを取り上げたセッションでは、GCカンパニーのミョンファン・チャンCEO、Tidesquareのミン・ヨンCEO、MyRealTripのドングン・リー創業者兼CEOらが登壇する予定。
同様に、東アジアにおけるイノベーションと創造性の発信源、台湾マーケットについては、Lion Travel Group、Creative Tourism and Community Design Association in Taiwan、CardinalRain、RTM Taiwanの経営幹部らが議論する。
日本のツーリズム業界を代表するキーパーソンも多数、登場する。その一部を紹介すると、JTB代表取締役社長の山北栄二郎、日本政府観光局（JNTO）理事の中山理映子氏、全日空代表取締役社長の井上慎一氏、北海道ニセコ町長の片山健也氏など。
さらに2022年、アジア太平洋の成長企業として、カブクスタイル創業者の砂田憲治氏からは、前例や常識にとらわれないビジネススタイルについて聞く。MGMリゾーツとオリックスが2029年開業を目指す日本初のIR、MGMリゾーツ・ジャパンについて、川上次郎氏（同チーフ・オブ・スタッフ兼MGMリゾーツ・インターナショナルのグローバル開発担当副社長）が何を語るのかも注目だ。
恒例の国内OTA各社の議論も
WiTスタート当初からの人気セッションの一つ、オンライン旅行市場についての議論には、リクルート、一休、楽天、JTBら日系各社と、世界大手ブッキングドットコムやエクスペディアなどグローバルOTAの経営トップ、さらにフィンテックで躍進するホッパーのアジア太平洋地区ジェネラルマネジャー、レノ・ワン氏が参戦する。
また例年通り、日本はもちろん、世界各地から応募があった旅行系スタートアップが登壇。スタートアップ・ショーケースとして、今回は6人の起業家がステージに上り、5分ずつ自らの事業モデルを紹介。これに対する識者や投資家からの鋭いフィードバックも、WiTの見どころの一つになっている。
そのほか、空港、航空ビジネス、ホスピタリティ産業を変える新テクノロジー、多様性と包摂性、メタバースやAI、デスティネーションマーケティング、タビナカ事業の改革など、多彩なテーマについて、豪華スピーカー各氏は今、何を考えているか。これからの旅行市場を展望する上で、見逃せない情報やインサイトにあふれた2日間となる。
WiT Japan & North Asia 2023の開催概要は以下の通り。今年も、トラベルボイスはWiT Japan & North Asiaの公式メディアパートナーとなっている。
開催概要
- 日時：2023/07/05（水）13:00 ～ 06（木）18:00
- 会場：THE WESTIN TOKYO（東京都 Mita, Meguro 1-4-1）
- 主催：WiT Japan & North Asia 事務局（Secretariat）
- イベント概要＆申し込み：https://eventregist.com/e/wit_jana2023
- 料金
- 通常料金（5/13-6/23まで）10万8000円
- 通常グループ料金（4名~7名/1名料金、5/13-6/23まで）8万8000円
- 通常グループ料金（8名以上/1名料金、5/13-6/23まで）8万3000円
- 学生料金 9800円
- スタートアップ料金 5万円
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