米観光産業ニュース「スキフト(Skift)」が、主要OTA幹部の2022年の報酬額をまとめた。2022年以前と比較すると全体的に報酬額は下がったようだ。
2022年トップはブッキング・ホールディング(Booking HD)のグレン・フォーゲルCEOで約3100万ドル(約42.8億円)。2021年の約5400万ドル(約74.5億円)から大きく減少したものの、同社従業員の平均給与との比率は404対1となっている。
2位はサービスアパートメントを次世代ホテルとして展開するSonderのフランシス・デビットソンCEOで約2160万ドル(約30億円)。そのうち約2010万ドル(約28億円)が株式報酬。しかし、同社の株価は新規株式公開時の8.95ドル(約1235円)から2022年末には1.42ドル(約196円)に急落。ナスダックから上場廃止になる可能性があると言われている。
3位はエクスペディア・グループ(Expedia group)のジュリー・ウェイレンCFOで、約1640万ドル(約22.6億円)。その大部分が株式報酬。ピーター・カーンCEOは、2021年に3億ドル(約414億円)近い報酬を受け取っていたが、2022年は110万ドル(約1.5億円)にとどまり、トップ10には入らなかった。
このほか、エアビーアンドビー(Airbnb)のブライアン・チェスキー共同創設者兼CEOの2020年の報酬額は約1億2000万ド(約166億円)だったが、2022年はわずか約31万100ドル(約4280万円)。同社のアリストテレス・バログCTOは約1060万ドル(約14.6億円)、デビッド・スティーブンソンCFOは約1010万ドル(約14億円)、ホストティング責任者のキャサリン・パウエル氏は約950万ドル(約13.1億円)で、それぞれトップ10入りしている。
※ドル円換算は1ドル138円でトラベルボイス編集部が算出