ロイター通信によると、ヒンズー教徒が大多数を占めるインドネシア・バリ島では最近、地元住民から外国人旅行者の行動について苦情が相次いでいる。当局は、当たり前と思える規則を観光客にあえて説明せざるを得ない状況だ。
例えば、「寺院で自分のヌード写真を撮らないでください」「御神木には登らないでください」「地元当局に対して下品な言葉を使用しないでください」「アルコールや薬物を乱用しないでください」といったもの。
このほかにも、観光客に対して、控えめな服装の着用、寺院や宗教的シンボルへの敬意、現地通貨の使用、現地の慣習に従うことでバリの文化を尊重するよう促している。 また、ポイ捨て、汚染、使い捨てプラスチックを避けて環境を保護することも求めている。
バリ島当局は、地元住民からの苦情を受けて、外国人観光客に「すべきこと」と「してはいけないこと」をまとめたカードを発行。このカードには、バリの文化、環境、安全を守ることを目的とした16の規則が列挙され、到着時にパスポートに添付される。
規則に違反した観光客はインドネシアの法律に基づいて法的罰則を受ける可能性があるという。
この規制強化は、神聖な場所で全裸になったロシア人ブロガーや全裸になり寺院で儀式を中断させたドイツ人女性など、相次ぐ外国人観客による騒動を受けて実施される。