AIで航空機の離発着時間を正確に予測、搭乗ゲートのカメラ画像を分析、オランダ・スキポール空港ではすでに実用化

写真：dpa（ロイター通信）

オランダ南部にあるアイントホーフェン空港は、搭乗ゲートのカメラを使用して、グランドハンドリングプロセスの開始時刻と終了時刻を自動的に検出する「ディープターンアラウンド」と呼ばれるAI技術を導入した。この技術は、画像を分析して航空機の搭乗と離陸の準備が整う時間を予測するものだ。すでにスキポール空港でも活用が始まっている。

アイントホーフェン空港のチーフ・オペレーション・オフィサーのミルジャム・ファン・デン・ボガード氏は「私たちの目標は、航空機がいつ出発できるかをできるだけ正確に予測できるようにすること」と話す。同空港では2023年11月初旬に4カ所のゲートにAIツールを設置。2024年までに14カ所全てに導入する予定だという。

AIによって、将来的には放置されたままの荷物や乗客の滞留など様々な空港の課題が解決される可能性がある。また、航空分野でも、飛行時間の短縮や天候に合わせた飛行ルートの柔軟な変更などが可能になると期待されている。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。