大江戸温泉物語と湯快リゾート、「大江戸温泉物語」ブランド統一へ、全国66施設で日本最大級のカジュアル温泉宿が誕生

2024年4月1日に経営統合を行った大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツと湯快リゾートは、11月1日から両社が保有する温泉宿のブランド名を「大江戸温泉物語」に統一する。これに合わせて、10月28日から東日本および西日本の主要駅計7カ所で結婚報告風の広告「ご報告」を掲出する。

両社は、良質な温泉宿泊体験の提供を目指し、対等な関係でブランド統合。湯快リゾートの西谷浩司社長は発表会見で「『大江戸温泉物語』は『湯快リゾート』よりも認知度が高い。新規ブランドを立ち上げるには多大なコストと時間を要するため、『大江戸温泉物語』に統一して展開していくことを決めた」と、ブランド統一の背景を説明した。

今回の統合によって、全国で66施設を展開する日本最大級のカジュアル温泉宿ブランドが誕生する。西谷社長は、「物価高による節約志向で旅行習慣の意欲が低下し、旅行が日常から遠ざかる可能性がある」と危機感を示したうえで、「ブランドを統合することで、温泉旅行をもっと気軽に何度も楽しめるものにしていく」と意欲を示した。

ブランド統合によって、全66施設のうち2つの温浴施設・テーマパークを除いた64の宿泊施設は「TAOYA」「大江戸温泉物語Premium」「大江戸温泉物語」「大江戸温泉物語わんわんリゾート」のいずれかのシリーズとなる。

新規出店を加速、高級路線にも注力

また、今後、両社のシナジーによって新規出店を加速する考え。まずは、全国の温泉地に3年で10店舗の新規出店を見通す。新規出店については、従来どおり、全国の既存旅館の再生・改修をメインとし、同一エリア内では異なるカテゴリを用意して、幅広い客層にこたえる。

大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの橋本啓太代表取締役社長は、「最優先は、リーズナブル。そして、徹底したローカライズ」と、地元の食や文化に根差した展開で個性を打ち出し、店舗が増えることによる画一化を防いでいく考えを示した。そして、「温泉」「バイキング」「おもてなし」の3つのこだわりつづける。

一方で、上質なサービスを提供するカテゴリ「TAOYA」と「大江戸温泉物語Premium」でのコンバージョンによる新規出店も注力する方針だ。

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