JTBグループは、2025年3月期第2四半期連結決算を取りまとめた。それによると、売上高は前年比2.4%増の5223億円と増収になったものの、営業利益は同46.5%減の47億円、経常利益は同53.6%減の56億円、純利益は同45.8%減の33億円の減益となった。
期間中、国内旅行は前年の「全国旅行支援」の反動減や自然災害の影響を一部受けたものの段階的に回復。売上高は同4.5%減の2226億円を計上した。
海外旅行は燃油高騰や円安、現地の物価高なども影響し、依然として緩やかな回復にとどまった。売上高は同67.4%増の1093億円。
第3国間のグローバル旅行では、東アジアから欧州への旅行が好調に推移したことから、売上高は同49.8%増の509億円となった。
訪日旅行も円安の追い風を受け欧米市場を中心に増加。売上高は同3.9%増の297億円となった。
エリアソリューション事業では、アクティビティ商品の在庫・予約の一元管理が可能な「JTB BÓKUN」の新規契約事業者数・販売流通額が計画を上回ったほか、宿泊事業者向け「Kotozna In-room」の導入客室数は前期末比150%超に増加した。
このほか、グローバル領域では、シートインコーチ事業でEuropamundo社が昨年を上回る実績を達成。自由型のバスツアー「ランドクルーズ」も学生向けの販売促進が効果をあげた。
2024年度通期に向けては、引き続き年度当初に計画した営業利益116億円の達成を目指す。