第一生命経済研究所の定例経済指標レポートによると、2013年3月の百貨店売上高は前年比3,9%増となり、3カ月連続で増加、回復傾向が続いている。また増加幅も非常に大きく、同研究所は「百貨店売上高は消費者マインドの改善を背景に、増加傾向が続いたと判断してよいだろう。」としている。
品目別では主力の衣料品が前年比4,8%と大幅増加になったことが売上全体を押し上げた要因。また、高額消費の代表格である美術・宝飾・貴金属が15.6%増、化粧品が3.9%増であった。また百貨店協会は、円安効果を背景に訪日外国人からの売上が72.6%増とが大幅に増加したとコメントしている。
第一生命経済研究所では、こうした数値の理由を株価上昇や消費者マインドの改善が個人消費の追い風になっている指摘。自動車販売も持ち直していることから、1月~3月期の個人消費は明確に前年比プラスとなると見込む。さらに、4月以降も株価上昇が続いていることや、その影響が雇用に波及することを見込むと、個人消費は底堅い推移が続く可能性が高いとしている。