外務省は2013年6月14日、海外安全ホームページで、ブラジルのサンパウロ市内における大規模デモ発生に伴い、注意喚起を行なった。現地滞在中または渡航を予定している人に対し、最新の情報入手に努めるとともにデモが行なわれている地域には立ち入らないなど、不測の事態に巻き込まれないように十分な注意を呼びかけている。
海外安全ホームページによると、サンパウロでは公共交通機関の料金値上げに抗議するデモ隊の一部が暴徒化。6月6日、7日、11日に軍警察と衝突し、多数の負傷者や身柄拘束者が出た。デモ隊は料金を元通りにするまで活動を続けるとしており、今後もこの状況が続くと見込まれているという。
デモの地域はこれまで、サンパウロ市内のパウリスタ大通りからセントロ(旧市街)地区、リベルダーデ地区の主な大通り。夕方から夜に行なわれており、周辺の商店を襲撃するなど破壊活動を行なっている。郡警察はゴム銃や催涙弾を打ち込み、デモのシオン港方向を封鎖している。