日本観光振興協会が一般消費者を対象に実施した短期観光動向調査(2013年度6月)によると、2013年4月~6月に宿泊旅行を実施した割合は34.1%で、一人当たりの宿泊旅行実施回数は平均0.50回であった。旅行実施率を前年同期と比較すると、4.8ポイント減となり、旅行目的地別でも全体的に減少傾向にある。これについて日本観光振興協会では、前年同期は震災後に手控えられた旅行需要が大幅に回復しており、その反動の影響としている。
旅行の同伴者は家族旅行が32.3%となり、前年よりも1.4ポイント増加。また、前回調査時の旅行意向と実績を比較した実現率を見ると、家族旅行は旅行意向の29.7%を上回り、実施率は108.8%となった。特に3世代が128.9%、小学生連れ(不問)が119.6%と実現率が高い。一方、中高生連れ(末子)は57.1%と家族旅行の同伴者の中で唯一、意向の割合を下回っており、3世代や年齢の低い子供連れの方が、実現率が高かった。その代わり、子育て中夫婦(末子:高校生以下)の実現率は114.3%で、夫婦・カップルのカテゴリーでは唯一、実現率が100%を超えた。
2013年7月~9月の宿泊旅行意向は49.6%で、約半数が宿泊旅行を希望している。平均予定回数は0.69回で、同行者は家族旅行が37.2%とほぼ前年並み。3世代が0.6ポイント増の7.0%、小学生連れ(不問)が08ポイント増の9.5%、と増える中、幼児連れ(長子)は4.8%で1.5ポイント減少した。また、カップル・夫婦のみも1.7ポイント増の27.4%とやや増加し、特に交際相手が1.5ポイント増の6.4%となった。
なお、短期観光動向調査は一般消費者の旅行意向と実績を四半期ごとに行ない、各回とも標本数4000以上を確保。国税調査の人口構成比を基本に標本配分している。
参考記事>>> 年間の旅行消費額は年間約24万円 ーシニアの意識・行動(2)