2012年の宿泊旅行者数は減少も費用総額は増加 -じゃらん宿泊旅行調査2013(1)

リクルートライフスタイルの「じゃらん宿泊旅行調査2013」によると、2012年度(2012年4月~2013年3月)の国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行など除く)実施率は55.8%で、前年度から1.8ポイント減少した。年間の平均旅行回数は2.71回で微増だが、延べ宿泊旅行者泊数(人泊)は2.3%減の約2億3445万人泊となり、2009年度から減少傾向が続いている。

ただし、宿泊旅行の費用総額は1.1%増の6兆9299億円と増加。1回の宿泊旅行費用は4万7600円で前年よりも1000円増えており、特にパック旅行者が2万9000円増の6万5000円と支出額が高い。また、月別では7月が5万3000(2800円増)、8月が4万7000円(2800円増)、12月が4万9600円(3300円増)と、繁忙期の旅行費用が増加している。

手配方法は個人手配が88.9%、パック旅行が11.1%で、その割合はこの数年でほとんど変わりがない。また、LCC元年となった2012年度は飛行機利用が延べ90万人増。新幹線・特急列車利用も東北新幹線を中心に延べ68万人増となった。旅行先は東京都が206万人増の1659万人で1位。2位の北海道は81万増の1025万人で2004年度以来初めて増加しており、じゃらんリサーチセンターでは「LCCの影響か」と見ている。

同行者は夫婦二人(24.1%)が最も多いが、2位には一人旅(14.5%)が入り、職場やサークルなど団体旅行(13.8%)を抜いた。一人旅は9年連続の増加。性年齢別ではもともと20~34歳男性が6年連続で2割台と多いが、2012年度は初めて35~49歳男性も20.9%と2割台に到達した。

参考記事>>> 都道府県の魅力度ランキング、1位は沖縄県 -じゃらん宿泊旅行調査2013(2)

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