「gooリサーチ」とソーシャルメディア・コンサルティングのループス・コミュニケーションが実施した「企業におけるソーシャルメディア活用状況」に関する調査によると、ソーシャルメディア運用による「営業効果」が高まっているようだ。具体的には「Webサイトまたはメールでの問い合わせ件数が増加」が57.9%(前年比22.0ポイント増)、「自社サイト・ブログへのアクセス数が増加」が57.0%(15.9ポイント増)、「電話での問い合わせ件数が増加」が49.7%(23.3ポイント増)の「問合せ・アクセス増」効果が高く、前年よりも大幅に増加している。
このほか、「営業でのお客様との関係が向上」(48.0%、17.5ポイント増)、「ネット上での自社の評判が向上」(39.0%、10.4ポイント増)の「評判・満足度向上」効果、「新規顧客数が増加」(44.1%、14.5ポイント増)、「既存顧客のリピート率が向上」(38.8%、8.0ポイント増)の「売上・顧客増」効果も感じているようだ。また、「社員の会社への意識が向上」(43.8%、25.7ポイント増)、「お客様に対する社員の意識が向上」(44.1%、13.8ポイント増)など、社員の意識面への効果も見られた。
一方、活用上の課題でも「営業上の効果が見えない」の回答が多い。Facebookは31.1%で(9.4ポイント増)、Twitterは28.4%(1.9ポイント増)、mixiは27.2%(15.2ポイント増)など、ほとんどのソーシャルメディアで高い回答となっている。ただし、LINEは16.3%で他に比べると割合が低い。また、「教育・トレーニングが不足している」も、Facebookで24.3%(5.0ポイント増)、Twitterで27.0%(7.7ポイント増)など多く、人材育成も課題となっているようだ。
今後のソーシャルメディア活用意向では、Facebookが63.2%(14.4ポイント増)、Twitterが42.4%(11.6ポイント増)と他メディアよりも突出して高い。また、LINEも17.7%でYouTubeの22.8%に次いで多い回答となっている。また、活用に向けて増加しそうなリソースでは予算(34.8%、14.1ポイント増)と体制(39.0%、18.3ポイント増)が大幅に増加。特に、企業・官公庁向け(BtoB)企業では予算が39.8%、体制が46.0%となっており、ソーシャルメディアに対する期待と積極的な姿勢がうかがえる。
同調査は「gooリサーチ」登録モニターの中から、ソーシャルメディアの公式アカウントを通常業務で運用する立場にある企業担当者を対象に実施。調査期間は2013年6月12日~6月24日で、有効回答数は356名。
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