プリンセス・クルーズ、日本市場に対応する改装発表、日本発着クルーズ成功で

右から木島榮子カーニバル・ジャパン代表、プリンセス・クルーズのアラン・バクルー社長兼CEO、同アンソニー・カウフマン商務担当シニア・バイス・プレジデント

プリンセス・クルーズは、2014年日本発着クルーズに向けて、就航する「サン・プリンセス」(7万7000総トン、乗客定員2022人)と「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000総トン、乗客定員2670人)の2隻を、日本人乗客の要望に合わせて改装することを決定した。これは、「JATA旅博2013」に合わせて来日したプリンセス・クルーズの社長兼CEOアラン・バクルー氏は会見であきらかにしたものだ。

「サン・プリンセス」は30億円の費用をかけ、船内の装飾を一新するほか、寿司バーを寿司レストランに拡張し、ブッフェ・レストランやスパ・エリアの改装などを行う。また「ダイヤモンド・プリンセス」には展望大浴場を設置する予定だ。こうした方策により、来年は42航海(チャーター含む)で今年の5倍にあたる10万人の集客を目指す。

バクルー氏は、2013年4月から実施した「サン・プリンセス」の日本発着クルーズについて、「非常に好調で成功裏に終わった。今後も日本マーケットの潜在需要を引き出すことに注力していきたい」と評価。カーニバル・ジャパン代表取締役の木島榮子氏は「来年はダイヤモンド・プリンセスとの2隻体制で、今年の5倍となる10万人の集客を果たしたい」という考えを明らかにした。

同社が「サン・プリンセス」の乗客に行ったアンケートによると、80%が「再び乗船したい」と答えたほか、75%がこのクルーズを友人知人に紹介したいと回答。「満足と高い興味」(木島代表)をもっていることが判明した。これまで日本では、日本船による1泊3万円以上のクルーズが中心だったが、「サン・プリンセス」は1泊1万円強と非常にリーズナブルな料金設定、外国船による国内観光地巡りが魅力的で注目を集めた。

写真:右から木島榮子カーニバル・ジャパン代表、プリンセス・クルーズのアラン・バクルー社長兼CEO、同アンソニー・カウフマン商務担当シニア・バイス・プレジデント



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