スカンジナビア政府観光局は、このほど旅行会社向けのセミナーを開催、2014年に向けてデンマーク、ノルウェーの旅行素材を提案、旅行会社に商品造成を求めた。
デンマークへの商品としては、特に「女子旅」を提案。出国率で20代女性が2年連続でトップに、40代女性のシェアが上がっている点から、女性に好まれる素材が多いデンマークでターゲットを絞った商品造成が可能であることを説明した。また、同局はデンマークの街歩きや公園などを紹介した「女子旅」のリーフレットを作成・配布しておりツアー参加者への配布も可能だ。
ノルウェーへの商品については「自然」「フィヨルド」「ムンク」を提案。特にフィヨルドについては、一般旅行者からの満足度が高い点から、リピーターに対してフィヨルドだけをめぐるツアーの可能性を訴えた。また、ノルウェー国家プロジェクトとして振興している「ナショナルツーリストルート」を紹介。自然景観を崩すことなくデザインに重きを置いた観光インフラの整備は、同国の観光を象徴するものでメディアの露出も増えているという。
セミナー後には、ワークショップが開催され、現地から来日したサプライヤーと日本の旅行会社スタッフによる活発な商談会が行われた。
▼2013年は日本人旅行者が減少傾向、冬季に向けた回復を
スカンジナビア政府観光局によると、2013年1~7月の日本人宿泊数はデンマークが前年比14%減、ノルウェーが同12%減。特にハイシーズンである6,7月の数値が伸びなかったことが大きく数値に反映した。 この理由について、同局は昨年後半から続いている「円高」と、訪日旅行者が増えたことによる航空座席の不足による影響を指摘。これから、シーズンを迎えるオーロラなど冬の観光で旅行者が増えることに期待をかけている。