外務省は、ミクロネシア連邦国ヤップ州でチクングニア熱が流行しているという渡航情報を発表した。ミクロネシア連邦保健省とヤップ州政府によると、2013年10月22日時点で同州内におけるチクングニア熱感染者数は640人に上るという。
チクングニア熱は蚊(ヒトスジシマカやネッタイシマカなど)によって媒介される感染症。感染後、2日~12日(通常3日~7日)の潜伏期の後、突然の発
熱,激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹がみらる。また、手首や足首など関節にかなりの痛みが伴い、その痛みが数週間続く。致死率は低く、多くの人は回復するものの特定の予防法や治療薬がないという。
外務省は、同国がチクングニア熱を媒介する蚊が発生しやすい高温多湿な気候であることや現地の医療事情が良くないことを理由に注意が必要として、在ミクロネシア連邦日本国大使館などからの関連情報入手や予防対策をとることを呼び掛けている。予防策としては、蚊に刺されないようにすることが唯一であり、可能な限り蚊の侵入しない宿泊先を選ぶことや、肌の露出を控えること、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫除け剤を皮膚の露出部に塗布することなどを挙げている。詳細は外務省のウェブサイトを参照のこと。