沖縄県と一般財団法人沖縄観光コンベンションビューローは、このほど「沖縄スポーツツーリズムセミナー」を開催した。沖縄県は、「沖縄21世紀 ビジョン基本計画」の中で恵まれた自然環境を生かした「スポーツアイランド沖縄」の形成を基本施策の一つに掲げており、今回開催されたセミナーはその一環。「沖縄観光&MICEコンテンツフェア2014」の会場で同時開催され、スポーツツーリズムと沖縄のスポーツ資源の優位性をアピールした。
沖縄県では「スポーツコミッション沖縄」(仮称)が平成27年4月に本格稼働を目指しており、昨年11月に設立準備事務局が設置されたところ。垣根を超えたスポーツツーリズムの推進ときめ細やかなワンストップ機能として、スポーツキャンプ、合宿、イベント、スポーツ参加者の拡大を目指す組織だ。沖縄県は、平成26年にはプロ野球の春季キャンプで韓国球団も含め16球団の誘致に成功しており、これは過去10年の中で最大の誘致数。それに伴った観光客も多く訪れており、スポーツを通じた観光客誘致に注力していく方針だ。
セミナーでは、一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構の川杉章氏が登壇。スポーツをテーマに人が集まる「スポーツツーリズム」が地域活性化につながる可能性について説明した。また、沖縄観光コンベンションビューローの照屋美奈子氏は沖縄のスポーツ資源の優位性と同県のスポーツツーリズムへの取り組みを紹介。日本の南端にあたる沖縄が、気候・風土としてマラソンやサイクリングなど様々なスポーツが沖縄に適している点をアピールし、女子旅、学生旅行、家族旅行などセグメント別にスポーツとともに観光を楽しめるプランを提案した。
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(トラベルボイス編集部:山岡薫)