ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)は、22万トンのクルーズ客船「オアシス・オブ・ザ・シーズ」と「アリュール・オブ・ザ・シーズ」で、大容量回線による無線LANの高速インターネット通信を可能とした。アフリカのサハラ周辺などインターネット新興エリア向けに開発された衛星回線である「中軌道周回衛星」と最新のアンテナを使用した新衛星通信システムを搭載し、陸上と遜色ないほどのスピードで通信できることを確認したという。
具体的には、エンターキーを押してからアクションが起こるまでの時間が750ミリ秒から140ミリ秒に短縮。1隻あたりのトータル回線容量が500メガビット秒以上に増量したといい、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルによると端末から動画をストレスなく楽しめる十分な容量があるという。
新システムの搭載に伴い、同システム搭載の船内での通信料は改定する。また、今後就航する16万トンの「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」でも、同じシステムを搭載する予定だ。