TAM航空(JJ)とUSエアウェイズ(US)は3月31日、スターアライアンスから脱退し、正式にワンワールドに加盟した。USの加盟は、同じワンワールドメンバーのアメリカン航空(AA)との合併によるもの。これにあわせ、US系列の地域航空会社であるUSエアウェイズ・エキスプレスもワンワールドに加わる。
両社の加盟によって、新たに年間約1億2000万人の旅客が加わることになり、ワンワールドの年間輸送旅客数は現在の3倍になると見込まれている。また、年間座席供給量も現在よりも20%増加。新たに約100都市がワンワールドのネットワークに加わることになる。
すでにワンワールドには、JJと同様にLATAMエアラインズ・グループであるLAN航空(LA)が加盟しており、ブラジル最大手のJJが加わることで、ワンワールドは南米で最大のアライアンスとなる。JJは、南米、米国、ヨーロッパ16カ国61都市に就航。172機を保有し、1日800便を運航している。2013年の輸送旅客数は3,700万人。ブラジル国内線では新たに45路線がワンワールドのネットワークに加わることになる。
USとAAは、統合により世界最大の航空会社となる。完全な統合が完了するまでは、USは、AA傘下のワンワールド系列メンバーとして運航する。また、マイレージ・プログラムもAAのAAdvantage、USのDividend Milesは継続される。USは現在、620機を超えるフリートで30カ国200都市以上のネットワークを持つ。2013年の輸送旅客数は8,250万人。1日3,200便を運航している。USの加盟によって、USのハブであるシャーロット、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを拠点とする米国内線などがワンワールドのネットワークに加わる。
マイレージ・プログラムについては、JJのFidelidade 、USのDividend Milesともマイル/ポイントはそのまま継続されるとともに、ワンワールド・プログラムのステータスも適用される。