JALグループとANAグループの2014年度ゴールデンウィーク期間(4月25日〜5月6日)の利用実績がまとまった。それによると、国際線の旅客数は両社とも前年を上回ったが、国内線では供給量を増やしたANAグループが前年比増となった一方、供給量を減らしたJALグループは前年比微減となった。
▼JALグループ、国際線旅客数は4.7%増の28万8495人
国内線旅客数は1%減の93万1015人に
JALグループ(JAL/JEX/J-AIR)の国際線の旅客数は、前年比4.7%増の28万8495人。提供座席数の伸び率(同2.2%増)を上回り、利用率も前年の77.7%を超える79.6%を記録した。ハワイ線で同13.2%増になるなど特にリゾート路線が好調。また、米大陸線で同13.1%増、欧州線で同10.8%増を記録。新座席を導入した欧米路線が好調に推移した。期間中のピークは日本発が5月3日で利用率93.5%、日本着が5月6日で利用率94.6%。
国内線の旅客数は同1%減の93万1015人。前年比で微減となったものの、供給量も前年比で3.1%減らしたため、利用率は前年の66.5%を上回る67.9%となった。方面別では、九州の利用率が前年を約5ポイント上回ったほか、沖縄の旅客数も同4.6%増と好調に推移した。期間中のピークは下りが5月3日で利用率93.2%、上りが5月6日で利用率96.7%。
▼ANAグループ、羽田効果で国際線旅客数が17.2%増の24万2796人
国内線旅客数は0.8%増の144万2011人に
ANAグループの国際線の旅客数は、羽田路線が拡大したことから同17.2%増の24万2796人となり、JALグループの伸び率を大きく上回った。しかし、提供座席数の伸び率(同17.7%増)には届かなかったため、利用率は前年の73.6%を若干下回る73.3%となった。方面別では、連休が短かったことから、短距離路線が好調。特にベトナム、フィリピン、タイ、台湾が好調に推移した。期間中のピークは日本発が5月3日で利用率89.1%、日本着が5月6日で利用率90.5%。
国内線の旅客数は同0.8%増の144万2011人。提供座席数を同1.3% 増としたものの、旅客数の伸び率(同1.3%増)に追いつかず、利用率は前年の63.6%を下回る63.3%となった。バリエーションを拡大した「旅割」運賃を中心にプレジャー需要が好調に推移。方面別では沖縄と九州が好調だった。期間中のピークは下りが5月3日で利用率89%、上りが5月6日で利用率95.9%。
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