成田空港、2014年度は羽田の影響「限定的」、2期連続の最高益で

成田国際空港(NAA)の2014年3月期(2013年度)連結決算は、営業収益が5.4%増の1994億円、営業利益が14.6%増の398億円、経常利益が20.9%増の333億円、純利益が30.1%増の199億円となった。2期連続の増収増益で、民営化後の最高値を更新した。

オープンスカイの適用やボーイングB787の運航再開による国際線の新規就航や増便、本邦LCCの国内線通期化などで、航空機発着回数等が増加。旅客数は円安やビザ緩和施策等により訪日客が増加し、国際線は3.9%増の3604万人、国内線はLCCの新規就航による旅客増で39.2%増の518万人と大幅に増加した。旅客数の増加や円安の影響で、リテール事業や施設貸付事業も好調に推移した。

2014年度も航空機発着回数は、オープンスカイによる新規就航や国内線を中心とするLCCの増便・新規就航で前期を上回る見通し。一方、航空旅客数は国際線の羽田二時増枠による大型機の減便の影響を受けるとし、マイナス推移となると予想する。給油量も近距離・小型機材路線が増便となる一方、長距離・大型機材路線が減便となることから、前年を下回るとする。

そのため、2015年3月期(2014年度)の業績予想は、営業収益が4.5%減の1906億円、営業利益は15.9%減の335億円、経常利益は18.7%減の271億円、純利益は17.2%減の165億円と、減収減益と予想。ただし、純利益は民営化以降2位の水準を維持するとし、羽田国際線増枠の影響は限定的だとしている。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…