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このほど、フランスのパリ観光・会議局マーケティング・ディレクターに就任したクレメント・ラルー氏(写真右)が来日。パリ観光の現状と日本市場への期待を語った。
パリ観光・会議局によると、2013年にパリを訪れた旅行者は2930万人。ホテルの宿泊者ベースでは、日本人旅行者が48万4000人で5位、アジアでは1位だった。1位は米国の163万6200人、2位が英国の106万9600人、3位がイタリア、4位がドイツで、日本は隣国のスペインやスイスを抜いての5位。2013年の数値が2012年の年間54万2000人から約1割減少となっているものの、アジア市場では群を抜いた首位だ。これについて、ラルー氏は「中国人や韓国人も増えているが、日本がアジアで最重要市場であることに変わりはない」と語った。
また、2013年の国際会議件数は1055件でICCAランキングの首位となった。ビジネス旅行者は1600万泊を数えるといい、レジャー分野だけでなくMICEを含むビジネス分野でも活況な状況だ。市内では、2018年完成を目指して、現在の市内経済のハブともなっている見本市会場、パリ南西部のポルト・デ・ヴェルサイユに、新たに最大6000人収容の大会議場や4000室のホテルを併設する大規模開発計画が進められており、将来へのさらなる投資も活発だ。
▼YouTube:Projet de modernisation de Paris expo Porte de Versailles【動画】
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(トラベルボイス編集部:山岡薫)