外務省は海外安全ホームページで、スリランカ南西海岸の観光都市に外出禁止令がでていることについて注意喚起を呼び掛けている。外務省によると、スリランカ南西海岸の観光都市アルトガマで2014年6月12日、仏教の僧侶と運転手が3人のイスラム教徒の若者から暴行を受ける事件が発生。これを受け、仏教徒らがイスラム教徒の経営する商店を襲うなど抗議活動による緊張状態が続き、6月16日までに少なくとも数名が死亡、約80名が負傷したとの情報がある。
現地では警察が事態の収束に乗り出し、アルトガマと隣のベルワラに外出禁止令(主日)が発令された。解除時期は未定だ。警察当局は仏教徒とイスラム教徒の対立は他の地域に広がる恐れはないとしているが、外務省では他の都市へ波及する危険性は排除できないと注意を喚起。外出禁止発令地域への訪問を避けるほか、集会やデモなどの集団的行動に遭遇した際は早急にその場を離れ、巻き込まれないような行動をとるよう呼びかけている。