ユナイテッド航空、入国審査の迅速化、米空港で自動パスポート・コントロール機を設置

ユナイテッド航空(UA)は、ハブ空港のひとつであるニューアーク国際空港(ニュージャージー州)のターミナルCの税関ホールにBoarderXpressによる自動パスポート・コントロール機(APC)20台を設置した。これを利用することで、米国境警備局(CBP)係官に向かう前に、パスポートのスキャンならびに関税申告を行うことが可能になり、入国審査がこれまで以上に迅速化される。このサービスは、国際線を利用する米国あるいはカナダのパスポート保有者のみ利用可能。事前登録は必要ないという。

APCを導入することで、税関での待ち時間が大幅に短縮されることになり、この機器を製造したバンクーバー空港局によると、審査プロセスは平均89%早まるとされている。

ユナイテッド航空副社長のドン・ライト氏は「このAPCを導入することで、空港内の混雑が解消され、乗り継ぎもより早く行えるようになる。(UAは)今後も利用者の利便性を高めるためのサービスに投資を続けていく」とコメント。また、ニューヨークの空港を統括するCBPディレクターのロバート・ペレス氏は「CBPは、このような官民協力を重視している。APCはそのいい例で、CBP、航空会社、空港当局、旅客それぞれに恩恵をもたらすものだ」と述べている。

利用者は、スクリーン上の指示に従って、身分証明とフライト情報の確認書を受け取る。その後、その確認書とパスポートを持って、CBP係官の最終審査に向かうことになる。

ユナイテッド航空は、ここ数年にわたって、シカゴとヒューストンの空港でAPCを導入。ニューアークでは、今後数週間のうちにさらに10台を追加する予定だ。

(トラベルボイス編集部)

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