観光庁が発表した2013年(1月〜12月)の宿泊旅行統計調査の結果によると、年間ののべ宿泊者数は前年比6.3%増の4億6721万人泊となり、2年連続で伸び率が5%を上回る推移となった。
そのうち、外国人ののべ宿泊者数は27.4%増の3351万人泊と大幅に増加。のべ宿泊者全体に占める割合は7.2%となり、1.2ポイント増加した。国籍別では1位が台湾(62.8%増の618万人泊)、2位が中国(2.7%増の415万人泊)、3位が韓国(30.8%増の378人泊)で、全体の4割を占める。伸び率では1位のタイ(76.2%増の143万人)のほかマレーシア(54.4%増の51万人)も高く、訪日ビザ緩和施策の効果が見られる結果となった。
のべ宿泊者数を都道府県別で見ると、1位は東京都(5282万人泊)で2位の北海道(3097万人泊)に大差をつける。3位は大阪府(2388万人泊)、4位は静岡県(2092万人泊)、5位は沖縄県(2079万人泊)で、上位5都道府県で全国シェアの3割を占めた。
また、都道府県ごとに外国人のべ宿泊者の構成比をみると、北海道から東北、北陸・信越・東海は台湾が1位の都道府県が多い。中国、四国、九州になると韓国が1位。また、首都圏近郊や静岡県、愛知県では中国、東京都神奈川、栃木はアメリカが1位となった。
なお、客室稼働率を施設タイプ別で見ると、レジャー利用の多い旅館が33.7%、リゾートホテルが52.3%であるのに対し、ビジネスホテルは69.5%、シティホテルは75.7%と高い。特にビジネスホテルの稼働率は調査開始以来で最高値となった。