外務省は2014年7月4日付で、ロシア・ボルゴグラード州の渡航情報を「十分注意してください」に一段階引き下げた。
同州には2014年の冬季ソチオリンピックを前に、2013年10月と12月にイスラム武装勢力による公共交通機関を狙った自爆テロが計3件発生し、多くの死傷者が出たことを受け、「渡航の是非を検討してください」に引き上げていた。しかし、オリンピック開始後から現在まで新しいテロは発生しておらず、比較的治安は安定しているとして、今回の引き下げを決定した。ただし、引き続きイスラム過激派によるテロの可能性は排除できないとしている。
なお、そのほかの地域に発出している渡航情報に変更はない。チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア、カバルダ・バルカルの各共和国、スタヴロポリ地方、カラチャイ・チャルケス共和国は「渡航の延期をお勧めします」、それ以外の地域(モスクワ含む)は「十分注意してください」としている。