米・シカゴ市は、2014年4月に開催された米国最大の観光産業トレードショー「IPW2014」後に同市を海外から訪れる旅行者が大幅増、その効果は今後3年間続く見込みであることを発表した。米国旅行協会(USトラベルアソシエーション)が行った経済分析によるもので、向こう3年で95万0207 人の海外からの訪問者が期待され、それによって4900 人の新規雇用と、3億2000 万ドルの州税・地方税収入、17 億ドルの訪問者による消費につながると試算している。
シカゴ市のエマニュエル市長は、2020 年までに年間5500 万人の訪問者を目指し、海外からの訪問者数において全米TOP5の都市になるという目標を掲げている。シカゴ観光局Choose Chicago 局長兼CEOドン・ウェルシュ氏は「シカゴ観光局にとって、IPWがバイヤーに与える影響力は計り知れない」とし、「シカゴの旅行業界にとっては今後の発展のための絶好の機会」だったことを振り返っている。
4月開催の「IPW2014 」は、米国の旅行業界で大きな影響力を持つトラベルトレードショー。今年の開催都市シカゴには3日間で世界70か国から6200 人にものぼる旅行関連のバイヤー、サプライヤーとメディアが集結した。終了後に海外バイヤーを対象とした調査では、69%のバイヤーが「現在シカゴを扱っていないが今後3年の間に取り扱う予定」、すでにシカゴを扱っているバイヤーの70%が「今後3年の間に取扱い数を増加させる予定」と回答したという。
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