ANAグル-プは、日本発国際線貨物において、「セキュリティーサーチャージ」を設定することについて国土交通省から認可を受けた。日本発の国際線全路線が対象。12月1日日本出発分から日本発の国際線区間に1キログラム当たり10円を課す。国際貨物の運賃適用重量(Chargeable Weight)全量に対して適用。ただし、最低料金(Minimum Charge)適用貨物は除く。
2001年の米同時多発テロ以降、国際航空貨物におけるセキュリティーに関する各国の規制が段階的に厳格化。その後も継続的な各国法令の改定に伴い、検査機器の設置や維持、保安に関する専属スタッフの配置など費用が増大し、自助努力の範囲を大幅に超える規模となったため、設定を決めた。
セキュリティーサーチャージ導入により、これまで以上にコスト削減に取り組むとともに、航空保安体制の強化を図ることで、より安全性の高い国際航空貨物輸送を実現する、としている。