海外航空券の価格推移、年間底値は11月、最安予約は出発20週間前 ― スカイスキャナー調べ

スカイスキャナーは日本で人気の旅行先への日本発着航空券について、2014年の価格推移調査を実施した。渡航先は人気上位9か国・地域の中国、香港、フィリピン、タイ、台湾、イギリス、アメリカ、フランス、シンガポール。調査により、行き先によって航空券の価格傾向が異なり、予約のお得な時期があることが判明した。

予約時期による価格の変化では、出発直前の0週間前が年間平均より20%近く上回り、最も高い。年間平均を下回るのは3週間以前。最も安くなったのは調査対象の中で最も早期の20週間前で、年間平均より6.2%安かった。

出発時期では、最も高いのは8月(平均より11.4%増)、7月(6.8%増)、12月(5.0%増)の順。週で見ると、夏休みが始まる7月16日~22日までの29週が21.9%増と最も高く、次いで年末の52週が21.4%増で、それぞれ平均を2割以上上回った。最も安いのは11月(13.1%減)、10月(7.6%減)で、週で見ると11月に入った44週と11月末から12月頭の48週がそれぞれ14.3%減と最も低かった。この間はいずれも10%~14%平均を下回り、年間の底値時期だという。


報道資料より:航空券価格の変化(週別、9カ国・地域比較)

この月別の傾向に方面をあわせると、最も価格が高いのは7月出発の台湾便が28.0%増、次いで8月出発の台湾便が23.1%増、12月出発のフィリピン便が22.9%増と続く。最も安いのは10月出発の台湾行きで19.5%減、1月出発のフランス行きが19.4%減となった。台湾は年間で価格変動が最も大きい方面であるのも特徴だ。

報道資料より:航空券価格の変化(月別、9カ国・地域比較)

さらに、繁忙期における方面別の価格を見ると、年末年始は9か国・地域すべてが高騰するものの、中国が2.4%増と比較的購入しやすいことが判明。フランスも10.4%増にとどまった。ゴールデンウィークでは、前半の17週でシンガポール、フィリピン、タイが10%以上増加したのに対し、アメリカは1.9%減と減少。中国は0.5%増、香港も1.6%増と上昇率が低く、ゴールデンウィークに購入しやすい方面だといえる。お盆休みでは全方面が平均価格を上回る中、台湾、タイ、シンガポールなどアジア方面は上昇率が低かった。

各方面ごとの最安時期は以下の表を参照(クリックして拡大)。

スカイスキャナー資料より

今回の発表は、スカイスキャナーで検索可能な2014年1月1日~12月31日の日本から上記渡航先への航空券価格を調査したもの。スカイスキャナーは旅行会社、航空会社などが販売する航空券を一括横断検索できるメタサーチと呼ばれるサイトで、日本ではJTB、HIS、エクスペディアなどの航空券価格を参照できる。

(トラベルボイス編集部)

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