HIS、子会社の雇用調整助成金の不正受給疑義、調査経過を公表、外部専門家による特別調査委員会を組成

エイチ・アイ・エス(HIS)は、2024年12月13日、同社連結子会社であるナンバーワントラベル渋谷における雇用調整助成金の不正受給の疑義について、その調査経過を明らかにした。現在も東京労働局による調査が継続している。

調査を依頼した外部専門家からは、現状、同社が受給していた雇用調整助成金について、不正受給の事実は発見されていないものの、その一部に不適正な受給が含まれている可能性があるとの報告を受けているという。

HISおよび連結子会社が、2020年4月~2023年3月の対象期間に受給していた雇用調整助成金の受給額は、HISが約240億円、24社の連結子会社(2024年10月期末時点)が約44億円、総受給額は約284億円になる。

同社は、上記の状況から、2024年12月13日付で、専門性・客観性を確保した外部専門家などで構成される特別調査委員会を組成。調査をさらに進めるとともに、HISグループ全体におけるガバナンス上の問題点の有無の検証なども含めて、原因分析および再発防止策の提言を求めていく。

なお、延期している2024年10月期の決算発表の時期については現時点ではまだ未定。

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