リクルートホールディングスが発表した2015年3月期第3四半期(2014年4月1日~2014年12月31日)の連結業績(累計)は、売上高が前年比7.6%増の9355億円、営業利益が10.2%減の884億円、経常利益が10.0%減の918億円で、当期純利益は11.8%減の485億円だった。リクルートが重要な経営指標とするEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は3.8%減の1391億円だった。
このうち、旅行分野を含む「販促メディア事業」は売上高が3.5%増の2396億円、EBITDAは2.3%増の724億円。旅行分野では、売上高は8.8%増の388億円、第3四半期のみに限ると13.0%増の130億円と2ケタ増の伸びだった。宿泊単価とともに延べ宿泊者数(人泊数)も増加し、好調に推移したという。
また、販促メディア事業のうち、旅行分野と同じ日常消費領域に含む飲食分野は2.0%増の254億円で、「ホットペッパーグルメ」のレストランなどのネット予約人数は前期より796万人増の1696万人に増加。美容分野も17.4%増の292億円と大幅に上昇し、「ホットペッパービューティー」のネット予約件数は、前期(2015年第2四半期)から779万人増加し、2120万人となった。
両分野ともクライアントとの接点強化を推進しており、美容分野では新規クライアント数も拡大。Airレジの登録アカウント数も2014年11月時点で10万件を超えた。旅行者のタビナカにタッチできる分野として、今後の展開が注目される。