関西空港の2015夏期スケジュール、過去最高となる週1000便突破の見込み、アジア需要とLCCが牽引

関西国際空港の2015年夏期スケジュール(2015年3月29日~10月24日)は、前年比12.3%増の週1029便で、開港以来初めて週1000便を超える計画だ。このうち、旅客便が週882便で夏・冬通して過去最高となり、関空の就航便数を牽引している。

特に、関空での拠点化を決めたLCC春秋航空(9C)が新たに4路線各週3、4便を就航するほか、厦門航空(MF)の週3便による復便、マカオ航空(NX)の週3便の増便など、アジア方面が大幅に増加。インバウンドの急増を背景に、中国、韓国、台湾方面の新規就航や増便が多く、東アジア方面の便数はいずれも過去最高を更新した。特に中国は昨年に比べ、週65便増の週334便の計画となっている。

発表資料より

北米路線でも日本航空(JL)のロサンゼルス線の復便に加え、エア・カナダ(AC)のバンクーバー線が週5便で予定されており、長距離路線にも回復傾向が見られる。また、運航形態別でみると、LCCが14社・就航都市が21都市に拡大。フルサービスキャリア(FSC)も週646便と過去最高となる計画だ。

なお、2014年冬期スケジュール(2014年10月26日~2014年3月28日)は週942.5便で、計画段階の週926.5便(ピーク)を上回った。LCCの新規就航やインバウンド需要による中国方面の増強が奏功したという。

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