イスラム過激派問題の打撃で中東強みの旅行会社が破産申請 -東京3種・エア-クリスタル

東京商工リサーチによると、東京都新宿区のエアークリスタル(第3種旅行業登録)が2015年3月23日までに事務所を閉鎖した。東京地裁に破産申請するため、馬場恒夫法律事務所の田中史郎弁護士に手続きを一任した。負債総額は債権者18名に対し約3500万円。BtoBが中心で、一般の旅行者はほとんどいない模様だという。

エアークリスタルは1999年5月設立。インドやネパール、スリランカのほか、中東ではヨルダン、イスラエル、レバノン、イラン方面を強みに、パッケージツアーや航空券、ホテルなどの手配を行ない、2010年4月期は約3億2000万円を売り上げていた。

しかし、東日本大震災以降は低迷し、2012年4月期には売上高が2億4400万円に低下。その後の円安傾向で顧客が減少した上、IS(イスラム国/イスラミックステート)などイスラム過激派問題などが大きく影響し、先行きの見通しが立たないとして破産申請を決めたという。

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