エイビーロード・リサーチ・センター(リクルートライフスタイル内)は、エイビーロードに掲載される海外ツアーについて、2015年ゴールデンウィーク期間(2015年4月25日~5月6日)の問合せ実績を発表した。これによると、期間中の問合せ数は全国合計で前年比29%増と大幅に増加。前年の2014年は12%減と2ケタ減であったものの、その縮小幅を上回る数値となった。
発地別では、2014年の国際線増便以降の伸長が続く羽田発(58%増)と、名古屋発(39%増)が好調。このほか成田発は16.8%増、大阪発も9.5%増で、全国的にプラスとなっている。方面別では、1位がオアフ島、2位が台湾と続き、トップ10内にはビーチリゾート(70%増)、アジア(38%増)、ハワイ(34%増)の中距離方面がランクイン。
特に、前年も1位だったオアフ島が36%増とさらに伸ばしたほか、3位のグアムは63%増、さらに4位のセブ島は252%増で、10位圏外から急浮上した。一方、長距離はテロ関連事件などの影響で不調となり、9位のパリのみ。アフリカや中近東の問い合わせが減少し、オセアニアが214%増と急増した。
日程では日並びの影響もあり、全体的に短期化。平均5.4日で前年より0.2日減少となった。5日間(31.0%)と4日間(21.7%)で、全体の5割を超え、5月出発に集中する傾向となった。
以上のことからエイビーロード・リサーチ・センターでは、2015年のゴールデンウィークの問合せの好調な推移について、(1)原油下落による燃油サーチャージの大幅値下げと、(2)昨年の羽田国際線増便の効果の持続、(3)国内旅行を含めた消費者の旅行意欲の堅調さ、の3点が要因だと見ている。