プリンセス・クルーズ、2016年日本発着クルーズの販売開始、早期割引や一部客室10%値下げも

プリンセス・クルーズは、来年2016年の日本発着クルーズを4月17日から販売を開始する。今回発表されたのは、4月から10月までで横浜・神戸発着の全17コース、22出発日(チャーターを含む)。このほど開催された商品発表会では、カーニバル・ジャパン代表取締役社長の木島榮子氏が、「今までの経験を十分に生かして、旅行者の要望に応えた魅力ある商品構成となった」と自信を見せた。


カーニバル・ジャパン代表取締役社長の木島榮子氏

来年2016年の商品は、同社が日本発着クルーズを開始して4年目となる商品。木島氏(右写真)は、販売をする「旅行会社にとっても販売しやすくした」として、商品の改善を図ったことを強調。

このほど代表取締役に就任した堀川悟氏が、そのポイントを4つにわけて紹介した。そのポイントは以下のとおり。


代表取締役に就任した堀川悟氏
  • 客室カテゴリーをわかりやすく再設定: 従来、25の船室カテゴリーで販売してきたものを7つのカテゴリーに再設定。乗客にも販売する旅行会社スタッフにもわかりやすくすることで販売ロスを軽減する。
  • わかりやすい料金体系に: パンフレット上に表示する旅行代金に、2016年は早期割引代金(11月末まで)も表示。
  • 客室名称の変更: ミニスイートをジュニアスイートに。「ミニ」という名前で誤解されてきたが、施設も整った33平方メートルの客室の理解を深める。
  • ジュニアスイートの値下げ: ジュニアスイート海側客室の価格設定を10%値下げした。本来のクルーズの良さを実感してもらう機会を増やし、販売をしやすく設定。

具体的な商品内容については、営業部課長の船木健氏が説明。2016年商品では、寄港地イベントを数多く取り揃え、ショートクルーズを増設した。特にショートクルーズでは、5日間コースが2015年は1コースだったものを2016年はゴールデンウイークを含めて多数用意。また、ダイヤモンド・プリンセスが初寄港となる3寄港地(油津、高知、八代)の特色を生かした魅力的なものとした。

横浜発着では、1コースを除いて17時出航に変更。これは17:30からファーストシーティングで食事が始まることから、食事前に出航セレモニーや横浜湾内の景観を眺める時間をとるための配慮だという。

また、日本発着クルーズは、訪日外国人にも人気が高まっている。船木氏は、2016年の商品の中でも「本州・四国・九州・北海道 美しきニッポン発見と韓国9日間」が日本全体を巡るコースで外国人にも人気がでるのではないかと予測。船上で外国人との交流できることも一つの魅力になるとして、日本人の乗客に楽しんでもらえれば、と提案した。

そのほか、2016年のシルバーウィークは、3日間の休暇取得で乗船可能となる9日間コースを設定。現役で働いている人々を意識し、名古屋、長崎、大阪などの寄港地で寄港時間を深夜までとするなどの旅程の工夫をしており、寄港地のテーマパークや夜の散策を楽しんでもらえるものとアピールした。

参考記事>>>

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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