MSCクルーズと韓国の大手IT企業サムスンは、MSCクルーズの客船を仮想体験できるバーチャルクルーズシステムを開発した。2015年5月1日から開催中のミラノ国際博覧会(EXPOミラノ2015)で発表を行うと同時に、日本やヨーロッパでパートナーシップを組む旅行会社がこのシステムを利用できるようにしていく計画だ。
今回開発されたバーチャルクルーズシステムは、サムソンのヘッドセット型ディスプレイ「Gear VR(ギアVR)」(写真)を頭部に装着することで、目の前にクルーズ船内の客室やプール、レストランエリアなどが広がり、さらに360度の広視野角とともに「船内を自由に歩く」ように体験できる。また、現在建造中の客船MSCメラビリアや2017年冬から航行予定のMSCシーサイド号も仮想体験できるという。
「Gear VR」はバーチャル体験用システム「オキュラスリフト」の開発者オキュラスVRとの共同開発によるもの。サムソン製のスマートフォン「Galaxy Note 4(ギャラクシーノート4)」をヘッドセットに取り付けて利用することが特徴。EXPO会場では、イタリアのメーカーAxedGroupが特別開発したソフトウェアとハードウェアとGear VRを用いたバーチャルクルーズ体験を楽しむことができる。
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