LCC3社の2015年度ゴールデンウィーク期間(4月28日〜5月6日)の利用実績がまとまった。それによると、国内線では、ピーチ・アビエーション(MM)、ジェットスター・ジャパン(GK)、バニラ・エア(JW)とも前年を大きく上回る結果を残し、利用率は90%前後の高い水準となった。
まず、ピーチの国内線旅客数は前年比21%増の9万230人。提供座席数の伸び率(同16%増)を上回り、利用率は前年の87.1%を下回る91.1%となった。路線別では、関西/仙台線、関西/福岡線、成田線が好調に推移。期間中のピークは下りが5月2日で利用率95.6%、上りが5月6日で利用率96.7%。
国際線の旅客数は同10%増の3万673人となり、国内線と同様に、提供座席数の伸び率(同6%増)を上回ったことから、利用率も前年の86.1%から89.7%に上昇した。路線別では、関西/仁川線が好調だった。期間中のピークは日本発が5月3日で利用率97.3%、日本着が5月6日で利用率95.2%。
ジェットスターの国内線旅客数は同43.7%増の13万8591人。提供座席数の伸び率27.3%増を上回ったことから、利用率も前年の77.9%を大きく上回る87.9%となった。ピークは下りが4月30日で利用率94.1%、上りが5月6日で利用率96%。
今年初めてのゴールデンウィークを迎えた国際線(関西/香港線週3便)では、提供座席数1440席に対して旅客数は1268人。利用率は88.1%となった。
バニラエアの国内線旅客数は、提供座席数の伸び率41.2%を上回り、同84.5%増の3万289人。利用率は同20.7ポイント増の88.1%と大幅に改善した。国内線のピークは成田発が5月2日で利用率97.7%、成田着が5月6日で97.7%。国際線では、路線拡大により提供座席数は同200%増。それに対し、旅客数は同197.6%増の1万6885人となり、利用率は同0.6ポイント減の86.9%となった。国際線のピークは成田発が5月1日で利用率98.1%、成田着が5月6日で98.1%。