角川書店、訪日外国人向けSIMカード販売へ、発行雑誌コンテンツを観光情報にしたビジネスへ

出版大手のKADOKAWAは、訪日外国人向けに日本でデータ通信ができるオリジナルSIMカード「J Walker SIM」を発売した。海外関連会社の台湾角川股份有限公司でMVNO事業に参入し、5月22日からスタートした「台北国際観光博覧会」にもブースを出展。今後は雑誌やウェブ、アプリで広がっている「Walker」を、訪日客向けの観光情報としても活用し、通信とコンテンツを融合したメディアビジネスを展開する方針だ。

KADOKAWAグループではアジア各地でもメディア事業を展開しており、販売にはそのネットワークを活用。現在、台湾と香港、中国本土に関連会社を展開しており、年内にさらにアジア4か国にも進出する予定。これまでもインバウンドビジネスとして、アジア各地で雑誌やウェブなどのメディア事業や現地でのイベント開催などを行なってきたが、今回のSIMの発売でさらなる拡大を図る。

なお、今回はサマーキャンペーンとし、日本の観光情報とクーポンを掲載するオリジナルクーポンブックも同梱し、無料で提供する。SIMの販売価格は、6日版が800台湾元(約3146円)、11日版が1300台湾元(約5142円)。

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