ロングステイ財団は毎年実施している「ロングステイに関する意識調査」の2014年度の結果として、ロングステイ先希望ランキングの結果を発表した。
これによると、海外では2006年度以降、マレーシアが9年連続で1位に選出。気候や治安、医療水準の高さに加え、ロングステイ受入の査証プログラム制度(マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム)の充実が背景にあるという。2位はタイで、政情安定化とLCC路線の拡充により、今後のニーズが高まると予想する。
日本国内では1位は沖縄で、国内の調査を開始した2007年度から8年連続で選出。温暖な気候と豊かな自然、バラエティが拡充した宿泊施設や交通の利便性 が人気のポイントだという。ちなみに、国内のロングステイについては、滞在期間は1週間以上で地域文化との触れ合いや住民との交流を深めながら滞在するラ イフスタイル、と定義している。
また、近年のランキング結果を見ると、国内・海外ともトップ4~5の上位が、ほぼ毎年、変らない傾向が強くなってきている。海外では2006年以降、上位5位に顔ぶれは変わらず、20011年以降は1位から4位までは毎年同じ順位に。
国内でも1位2位は調査開始から変わらず、2009年からは上位4位以降は変化なし。2012年以降はトップ5が固まった。国内に関しては、(1)気候、(2)交通や滞在施設、買物などの環境の良さ、(3)好きな地域であることが、上位にあがる理由だという。
なお、海外に関する調査は2014年4月~2015年3月までに実施したイベントやセミナーの参加者を対象にアンケートを集計したもので、有効回答数は3575枚。国内については全国の不特定多数1060名に対して意識調査を実施した。いずれも詳細は2015年9月に発売を予定する「ロングステイ調査統計2015」で発表する。