KNT-CTホールディングスとイオンは、近畿日本ツーリストの個人旅行客とクラブツーリズム会員、近畿日本ツーリストの修学旅行生向けの電子マネーWAONを発行する。
「旅先でのスマートな会計」と「修学旅行先での豊かな経験」の実現を目的に、旅をテーマにした電子マネーとしたのが特徴。全国約21万4000か所のWAON加盟店での決済が可能なほか、今回の提携WAONではKNT-CTホールディングスが指定する全国約200か所の観光施設での利用または提示で、優待割引やプレゼントなどの特典も提供する。
KNT-CTホールディングスによると、旅行中(タビナカ)での飲食や土産物購入などの支払い機会ごとに小銭が増える煩わしさを感じる声が多くあがっていたといい、WAONにより旅先での小銭管理の軽減をはかる。加えて、修学旅行生向けには出発前に必要な金額をチャージでき、近年積極的に取り入れられている体験学習時の料金決済などにも利用できるメリットがあるとする。
両社は2008年1月に「業務提携に関わる基本合意」を締結し、沖縄の観光地でのWAON加盟店開発やイオンのショッピングモールを発着所とする旅行商品の開発に取り組んできた。これにより、沖縄県では約430のWAON加盟店での年間取扱高が約4億円超、イオンの3つのショッピングモールからのツアーバス旅行を約200企画実施している。
今回のWAON発行でも、旅行者向けでは全国のイオン店舗発着バスツアーの企画など「旅」と「買物」をテーマにした取組みを推進する予定。修学旅行生向けでは、訪問先のイオン店舗で修学旅行生が地元産品の販売を行なうなどの職場体験の実施も検討するとしている。