東武鉄道は2017年度を目標に、日光・鬼怒川エリアでの蒸気機関車(SL)運行復活を進める。運行されるSLは、現在JR北海道が所有する「C11形207号機」を借り受ける見通し。
この計画は、東武グループが掲げる2014年~2016年中期経営計画に含まれる「日光・鬼怒川地区等沿線観光地の活力創出」の施策の一つとして検討、このほど発表されたもの。
鉄道産業の文化遺産の復元や保存への貢献をはじめ、同エリアでの沿線活性化や栃木・福島エリア全体への支援活性化につなげていくものだ。
予定されている運行区間は、東武鬼怒川線の下今市・鬼怒川温泉間の12.4キロメートル。
対象となるSL(C11形207号機)は、北海道にて活躍したのち1974年に廃車となったが、2000年から導体保存機の対象に決定、「SLニセコ号」「SL冬の湿原号」「SL函館大沼号」などとして現役復帰したもの。東武鉄道では1945年から1963年まで、同型機を運行していた経緯がある。