中国の検索エンジン大手バイドゥ(百度)は2015年10月30日、2015年第3四半期の業績を発表した。
それによると、売上高は前年同期比36.0%増の183億8300万元(28.92億ドル)、営業利益は同35.9%減の25億1200万元(3.95億ドル)、純利益は26.7%減の28億4100万元(4.47億ドル)となった。
今期の特徴としては、9月のモバイル経由での検索の月間アクティブユーザー(MAU)が、6.43億で前年同期比26%増となったほか、モバイル版地図のMAUも34%増の3.26億に至るなど、モバイル事業の好調がみられた。
また、トランザクションサービスの総取扱高(GMV)は119%増の600億2000万元(95億ドル)となったほか、モバイル決済アプリ「バイドゥ・ウォレット」の有効アカウント数は前年比520%増の4500万に達したとする。
同社会長兼CEOのロビン・リー氏は今期の結果を受け、「モバイル事業が検索トラフィックの3分の2を占める」とし、今後も検索や地図などを連携することでプラットフォームとしての機能を拡張していく方針についてコメントを発表した。
なお、同社による2015年第4四半期の売上高は、182億元(28.64億ドル)~187億5000万元(29.5億ドル)になる見通しだ。