世界のツーリズムの中で、レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)を推進している団体や活動を表彰する「レスポンシブル・ツーリズム・アワード2015」の発表と表彰式が、英ロンドンで開催されたWTMの中でおこなわれた。
今年で12回目を迎えるレスポンシブル・ツーリズム・アワードは、文化遺産、野生動物保護、ビーチ観光など13部門からなり、部門ごとにエントリーされた団体や活動から選出して優秀賞を表彰するというもの。さらにその受賞者の中から、もっとも優れた団体・活動が選ばれ、「大賞」として表彰される。
今年の大賞は、ビーチ観光部門優秀賞の「ルーラ・アドベンチャー・リゾート」社(インドネシア・ビンタン島)が受賞した。
ルーラ社は2人のエコリゾート・スペシャリストによって2000年に設立されたリゾート会社で、主に教育団体旅行や家族向けサービスを展開している。
自然エネルギーや排水再生など、自然環境に対して十分な配慮がおこなわれていること、また地域への貢献度の高いこと、など評価された。
また50名の従業員はすべて地元採用で、しかも会社の株式の一部を付与され、事業に参画している意識を維持しているという。トリップアドバイザーの人気上位1%という高評価のリゾートでもある。
今回の優秀賞受賞者は次の通り。
・大賞: ルーラ・アドベンチャー・リゾート(Loola Adventure Resort)
・貧困削減部門: Agri Tourism Development Company Pvt Ltd
・動物福祉部門: Hetta Huskies、およびCampaign Against Canned Hunting
・炭素削減部門: TUI UK and Ireland
・ビーチ観光部門: Loola Adventrue Resort、およびSoneva Fushi, Maldives
・現地雇用ホテル部門: Atlas Kasbah Ecolodge
・文化遺産部門: Loop Head Peninsula Heritage Trail
・地域交流文化部門: Urban Adventures
・障害者対応施設部門: Endeavour Safaris、およびScandic Hotels
・デスティネーション部門: Gansbaai
・自然保護部門: Honko Mangrove Conservation & Education
・クルーズ部門: Ullswater Steamers
・責任ある観光ブログ部門: Uncornered Market
・ピープルズ・チョイス: World Animal Protection
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トラベルボイス編集部(ロンドン特派): 鶴本浩司