政府は2015年11月9日、訪日外国人旅行者数2000万人の次の時代に向けた目標設定や対応策を検討する「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」の初会合を開催した。
議長の安倍総理は冒頭の挨拶で、「2000万人は通過点。キーワードは『地方』と『消費』。日本各地の魅力を世界のニーズに結び付けていく」と述べ、前例にとらわれない思い切った知恵で、しっかりとしたビジョンと次のステージのロードマップを示すよう、会議の目的と方向性を強調した。
構想会議は今回を含め、年度内に計3回の開催を予定。各会議のあいだにヒアリングや意見交換を行なうワーキンググループを行ない、第2回会議で中間報告と骨子案を出し、第3回の会議で結論を取りまとめる。会議では、地方観光ルートの開発や新たな観光資源の開放、さらには民泊などの規制緩和なども議題となる予定だ。
なお、構想会議のメンバーは副議長の菅義偉官房長官、石井啓一国土交通大臣など関係閣僚10名のほか、LCCや旅館など観光関係の有識者で構成している。
【明日の日本を支える観光ビジョン構想会議(第1回)】
議長
- 安倍晋三氏/内閣総理大臣
副議長
- 菅義偉氏/内閣官房長官
- 石井啓一氏/国土交通大臣
構成員
- 麻生太郎氏/副総理兼財務大臣
- 石破茂氏/地方創生担当大臣
- 加藤勝信氏/一億総活躍担当大臣
- 高市早苗氏/総務大臣
- 岩城光英氏/法務大臣
- 岸田文雄氏/外務大臣(代理 武藤容治 外務副大臣)
- 塩崎恭久氏/厚生労働大臣
- 林幹雄氏/経済産業大臣
有識者
- 石井至氏/石井兄弟社(旅行ガイド出版社)社長
- 井上慎一氏/ピーチ・アビエーション代表取締役CEO
- 大西雅之氏/鶴雅グループ代表
- 小田真弓氏/旅館加賀屋女将
- 唐池恒二氏/九州旅客鉄道会長
- デービッド・アトキンソン氏/小西美術工藝社社長
- 李容淑氏/関西国際大学客員教授
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